* フロゥ - 木洩れ陽のノスタルジーカ 部分引用 [#y05128eb] * フロゥ - 木洩れ陽のノスタルジーカ[#y05128eb] 「翔太は、やっぱり不思議だ」&br; 「他の人間にされたら気分を害しそうなのに、お前に掛かると、そんな行為も不思議と許せるものになってしまう――なぜなんだろうな」&br; &br; 「……その後、改めて私は好感度パラメーラの蓄積をログで辿ったが、実はずっと昔からそのバグは存在していたんだ」&br; 「他の人間よりも、好感度の上昇が早かった存在……それが翔太、お前だ」&br; 「他の人間ではカウントしないような微細な行動を、なぜか翔太が対象の時に限って……私はカウントに含めていた。そこに、私自身が全く気が付いていなかったのだ」&br; &br; &br; &br; 「結論として……翔太、私はお前のことが『好き』なのだ」&br; &br; ** 所感 [#x3eab1ec] フロゥは人間ではなく、感情をもたない機械―メトセラである。そんなフロゥにとっての恋愛感情とはいったいどのようなものなのだろうか&br; * 一姫 - 木洩れ陽のノスタルジーカ [#a6d7f2a7] 「その……これを読んで、ちょっと翔太を…その、誘惑してみようかな……って、思ったののよね……」&br; &br; 「つまりね。そのノートに書かれているのは人工知能のアルゴリズム……五感情報の読み取りから解析、その結果と反応に関することが書かれているの。もっと簡単にいうなら、目の前で起こったことに対する分析手法と、それによって生まれる人間的な反応ってこと」&br; &br; &br; 『ひとつの行為が引き起こす可能性。その結果には際限がなく、破綻のない推論は存在しない』&br; 『ならば、銀河に眠る星の数を数えることをやめなければ。恒河の砂と較べることは愚かなことだ』&br; &br; 「ならば、銀河に眠る星の数を数えることをやめなければ……ってね。そう思って、一歩踏み出してみることにした」&br;